not,読書感想文

ひさしぶりに、遠ざかっていた読書をしました
日常に違和感無く入り込むネットの中で
サブリミナル的に
刷り込まれた広告から気になって手を伸ばしました
吉田修一さんの『悪人』。

映画化され情報は入っていたので主人公やヒロインが
頭にちらつきながら一気に読んでしまった。。


悪人という思い切った題名に
自分がこのキーワードから想像する勝手なストーリーと照らし合わせながら
読み始めました


こういった作業は映画を見る時と同じで
期待度プラス自分の想像力と現実的(内容)との戦いになりますね


悪人と聞いて、イメージするのが無感情で殺戮的
機知に富んでいインテリな感じ
でも、こちらが読んでいてハラハラとかヒリヒリするような...

ドストレートで暴力的なものは、あえて想像から外して


吉田修一さんの作品は『東京湾景』以来でしたが
始めからストーリーに入りやすく展開の切り替えも上手です


ウチのFUJISAKI氏も言っていた様に?
多くを語らず、どこか人間味のある人物の描写が素敵で
人間というものをしみじみ考えさせてくれます。。


好き嫌いはあると思いますが
心に余韻の残る物語です
人って...






悪人

悪人