not,読書感想文
ひさしぶりに、遠ざかっていた読書をしました
日常に違和感無く入り込むネットの中で
サブリミナル的に
刷り込まれた広告から気になって手を伸ばしました
吉田修一さんの『悪人』。
映画化され情報は入っていたので主人公やヒロインが
頭にちらつきながら一気に読んでしまった。。
悪人という思い切った題名に
自分がこのキーワードから想像する勝手なストーリーと照らし合わせながら
読み始めました
こういった作業は映画を見る時と同じで
期待度プラス自分の想像力と現実的(内容)との戦いになりますね
悪人と聞いて、イメージするのが無感情で殺戮的
機知に富んでいインテリな感じ
でも、こちらが読んでいてハラハラとかヒリヒリするような...
ドストレートで暴力的なものは、あえて想像から外して
吉田修一さんの作品は『東京湾景』以来でしたが
始めからストーリーに入りやすく展開の切り替えも上手です
ウチのFUJISAKI氏も言っていた様に?
多くを語らず、どこか人間味のある人物の描写が素敵で
人間というものをしみじみ考えさせてくれます。。
好き嫌いはあると思いますが
心に余韻の残る物語です
人って...
- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: 単行本
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